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<プレゼンター>
ふかわりょう
<購入者>
石原良純、倉田真由美、森永卓郎、高田純次
おそば屋さんの名前によく「庵」が付く理由は、あるお寺が関係しています。
そもそも、「庵」とは大きい寺に付属する、僧侶が修行や寝起きをする場所のことを指します。
また、現在の切った状態のそばは、江戸時代の初期に普及しましたが、その頃のおそば屋さんの名前にはまだ「庵」という文字は付いていませんでした。
しかし、江戸時代の中頃、ある出来事をきっかけにおそば屋さんに一気に「庵」という名前が付くようになっていきます。
それは、まず、江戸の浅草にあった「称往院」(しょうおういん)というお寺の境内に「道光庵」(どうこうあん)というお寺がありました。
その道光庵には、信州出身のそば打ちが得意な僧侶が修行をしていました。
この僧侶が、寺に参詣しに来た人に、自分で打ったそばを振舞ったところ、大変おいしかったことから、評判が評判を呼び、そば目当てに大勢の参詣客が道光庵に押しかけるようになりました。
そして、道光庵は、一時は本職のそば屋を抜いて江戸で一番と呼ばれるほどの人気を集めました。
本職のそば屋は、そんな道光庵の人気にあやかろうと多くの店が屋号に「庵」をつけるようになりました。
そして、その名残で現在でもおそば屋さんに「庵」が付く名前が多くなっています。
ちなみに、親寺である称往院の和尚は、道光庵がそば屋なのか寺なのか分からなくなる恐れがあり、寺の本分である修行を怠ると考え、その後、道光庵に石碑を建ててそばの振舞いを禁止しました。
よって、おそば屋さんの名前によく「庵」が付く理由は、道光庵というお寺で出されていたそばの人気が非常に高く、その人気にあやかろうとして同じように庵の名前を付けた店が多く出現し、その名残が今でも残っているからです。
・ 番組調べでは、都内にあるおそば屋さん約4400軒のうち650軒が庵が付くおそば屋さんです。
・ 番組調べでは、名前に庵が付くおそば屋さんの74%がなぜ屋号に庵が付いているのか知らないそうです。
・ 「称往院」(しょうおういん)というお寺は、かつて浅草にありましたが、現在は東京都世田谷区北烏山にあります。また、そばの振る舞いを禁止した石碑も残っています。
・ 称往院の庵であった「道光庵」(どうこうあん)は現在は存在しません。
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